iPhoneアプリの紹介でも触れたが僕の仕事で使うメインのデバイスはiPadだ。iPad2から使い始めて5年以上になる。とりわけPDFに関係するアプリは高価なモノから無料のアプリまで大体使ってみた。現在紙でしか発行されていない書籍以外は全てデジタル化して仕事をしている。僕が本当に便利で心からオススメできるアプリ、実際に使っているアプリを5つの分野に分けて紹介したい。
マストアプリ
パーソナルデータベース
現時点でタスクからウェブクリップ、その他参照したい情報全てがNotionを中心に回っている。操作方法を覚えるまでの敷居は高いけど、慣れればこれ以上便利なアプリはないかな。思いつく事は基本的に何でも出来る。Evernote, WorkFlowyからほぼ完全に乗り換えてしまった。
最強メディア管理アプリ
やっぱりこれが現時点でPDF管理アプリの最高峰。唯一GoodReaderが対抗できたが今はもう更新していない。Zipも扱えるし、動画もOfficeファイルもなんでもオッケー。パスコードロックも完備していてセキュリティも万全だ。100%性能を引き出したかったらアドオンのPDF Expertは欠かせない。
僕はEvernoteとの住み分けをどうしたらいいかいつも考えている。現時点では、PDF管理の母艦として使用中。それ以外はEvernoteへ。そうそう、PDF Expertでも同じファイルを開きたいのでほぼ全てのファイルをiCloudに入れて管理している。txtファイルを新規作成出来るのは地味に便利。
クラウドの対応数は多くないがiCloud以外では大御所のDropbox, Google Drive, Box, OneDriveに対応している。
情報倉庫
情報を一括管理する為には欠かせない。ウェブクリップから動画の再生、ちょっとしたメモまでなんでもいける。色んなアプリと連携出来るのは大きな強みだ。僕はこの公式アプリを講義を録音しながらノートを取る時に使っている。嫁と家族の情報を簡単に共有出来るのも便利。アウトラインが使い難くなったのだけは直して欲しい。
ペーパーレス系
メディア管理アプリ2
PDF管理アプリ。前述のDocumentの機能を拡張出来る。アプリの機能はDocumentsと基本的には変わらない。txt作成が出来なくなっているくらい。iCloudにデータを入れておけばDocumentsでもこのアプリでもどこでも開ける。iPadProを使っていればSplitViewからこのアプリとDocumentを開いてiCloudに入れたPDFを同時に閲覧可能。
スムーズなノートアプリ(横スクロール)
Documentsはあらゆるデータに対応出来るがGoodnoteはPDFに特化している。管理画面はDocumentsに比べて正直使い難くいし、コメント付箋がないこと、縦スクロール表示が出来ない。しかしPDFへの書き込み性能はDocumentsより高い。スムーズに線が引けるし、書き込みも容易だ。特にハイライトマーカーは本当に使いやすい。ApplePencilがあれば紙のノートの代用として十分に使えるレベル。僕は書き込みが多い書籍に使用中。
スムーズなノートアプリ2(縦スクロール)
Goodnoteが横スクロール専門だとすれば、こちらは縦スクロール限定。機能はこちらの方が多い。特に録音とウェブクリップをそのまま乗せられるのは便利。簡単なアウトラインも作成出来る。ノートを取るという目的であればノートアプリで最高峰だ。特に会議で録音しながら、ササッと手書きで書き込む、アウトラインを打ち込む、なんて目的だったら使いやすい。ただ、PDFを読み込んで注釈を入れる目的であれば少し話は違う。読み込んだPDFのサイズではなく強制的にNotabilityのノートサイズに合わせてサイズ変換されてしまう。僕はセミナー、会議で使用中。
PDFを見ながらノートが取れる
PDFの教科書、参考書からノートを取りたい時に重宝するアプリ。PDFを見ながらノートを取れる。他のPDFアプリと違って、学習が目的と方向性がはっきりしている。最近使い始めたけど、PDFの読み込みも早く完成度が高い。PDF上の画像をクリップしてノートに、引用もジェスチャーで一瞬だ。言語学習をしている時なんかに凄く重宝する。覚えたい場所をノートに書き込んで自分だけのノートを簡単に作成可能だ。ただし、文字は打ち込めない。あくまで手書きベース。iPad ProにApplePencilがあればこのアプリの良さを体感出来る。
自作PDF読書アプリ
PDF閲覧アプリ。4年近く使用中。悲しいかな途中で買収されてアプリの進化が止まった。日本語の縦書き書籍の場合、普通は右開き。海外のアプリは右開きの文化がないから、右開きで読めるアプリは日本のアプリの独壇場だ。二ページを一画面で表示出来る。僕は自炊(自分で作成)したPDF書籍を読むために使っている。
自作PDF閲覧アプリ2
長らく使っていたi文庫HDは卒業した。代わりとなる素晴らしいアプリがBookloverだ。UIも綺麗で、操作も簡単だ。アップデートも行われているのでiOS11にも対応している。パスコードロック出来るのは地味に便利。スプリットビューでDropbox等から簡単にPDFを移せるようになって便利極まりない。
PDFへ何でも変換
写真や連絡先、メールやウェブページをPDF化するアプリ。Documentsと同じ会社が作っているので他のアプリとの連携は抜群。僕は主に写真をPDF化する時に使用中。単品で買うとちょっと高いからセール時かセットでの購入をオススメする。
PDFからJPEGへ変換
その名の通りPDFをJPEGに変換するアプリ。画質の設定やサイズを細かく設定出来る。頻度は高くないがあると便利。
カシャっとスキャナーアプリ
写真を撮影してPDFで保存出来る。書類認識の精度はJotNotと同じくかなり優秀。iCloudで同期出来るし、パスコードでアプリをロック出来る。保存しているデータを暗号化してiPadが盗まれてもデータを引き出せないように出来る機能も搭載。有名どころのスキャナーアプリを大体試した結果iPadでもiPhoneでもScannerProをメインで使っている。
ウェブページを美しくPDF化
ウェブページをPDFへ変換するアプリ。この手のアプリは色々あるけど、URL2PDFはパソコン画面、モバイル画面、リーディング画面と3つの画面表示を選択してPDF化出来る。PDFの用紙サイズも調整可能。綺麗にPDF化出来るのでクライアントに資料を渡す時に使用している。
ウェブページを1ページにPDF化
このアプリはウェブページを縦長のそのままの状態でPDF化出来る。URL2PDFは書籍として使用するのに向いていて、このアプリは1ページに全画面表示したい時に使って欲しい。僕はウェブ画面の翻訳、全体像を見たい時や改善箇所を報告する時に使っている。
あると便利系
すごい動画再生アプリ
nPlayerで再生出来ないファイルはないと言うくらい対応している形式の数が凄い。AB再生も出来るし、Musicに入れた音楽も再生できる。フォルダ画面の形式やカラーも自分の好みに設定可能だし、動画も音楽ファイルもダウンロード出来る。最近はPDFまで再生可能。ディスプレイやテレビに繋いで再生してもバッチリ全画面表示してくれる。僕は基本的に動画は全てここに入れている。今思えばこのアプリも4年以上現役で使っているなぁ。
Dolbyの正式に対応している動画再生アプリはnPlayerかInfuseの二択。機能は圧倒的にnPlayerの方が豊富だ。
シンプルな録音アプリ
iPadはデフォルトで録音アプリが付属していない。iPhoneにデフォルトの録音アプリがない時からお世話になっているアプリ。色んな録音アプリに浮気したけどiPadはこれがシンプルで使いやすい。アプリ内購入形式に変わったが録音だけだったら購入不要。ちなみに僕は購入していない。
まっとうなカレンダーアプリ
キリッとしたカレンダーアプリ。大枚叩いて高価なカレンダーを色々購入してきたが、結局このアプリに戻って来た。癖がないし、繰り返しやショートカットキーでの入力など基本的なことは全て網羅している。何がいいの?と聞かれると困るが特に気になるところがないアプリ。強いて言えばタスクの同期機能は個人的には不要。
素早く計算できる
ウィジェット(通知センター)から計算出来るアプリ。iPhoneはコントロールセンターから計算機が起動出来るがiPadは計算機アプリが設定されてない。このアプリを使えばiPhoneより素早く計算可能。地味に便利ですよ。更新されてないのが気になるけど、iOS11.0で使えてます。
アイデア・デザイン系
簡易イラストレーター
イラストレーター的な操作がiPadで出来るアプリ。解像度も1pxから調整できるし、特殊なエフェクト以外は大体イラレと似たような操作が出来る貴重なベクターアプリ。簡単な設計図や、デザインの下書きに使っている。
本家本元のマインドマップ
トニー・ブザンのザ・マインドマップ。自社以外のCloudは使えないし、ファイル形式も独自のものだし、値段も他に比べてかなり高い。しかし、枝の伸び方や、書き込みの使い勝手はやっぱり公式アプリ。MindNodeもいいんだけどこっちの方がアイデアが湧く気がする。サブスクリプション式ではないEduバージョンをオススメします。
シンプルなマインドマップ風味
奇麗に整理してくれるアウトライナー的なマインドマップアプリ。iPad初期からずっとアップデートを重ねてきてるだけあって操作感も洗練されている。個人的にはマインドマップというよりはアウトライナー的な感じで使ってる。サブスクじゃなくて買い切りって所も好感が持てる。
ホワイトボード的に使えるアプリ
手書きメモアプリ。このクオリティーで無料で広告無しなんて。もちろんマーケティング戦略の一つだろうけどアプリ作成者に感謝。プレゼン時や、クライアントにイラストで説明したい時にぱぱっと立ち上げてささっと書き込める。iPadの存在価値を体感出来るアプリの一つ。
モック作成アプリ
ウェブやアプリの草案作りで大活躍。シンプルですぐに書き始める事が可能。デザイン用のフレームもほとんど揃ってるし、プロジェクト毎に分けられる。なによりもこのシンプルさが好き。
美しいアウトライナー
アウトライナー。オムニライナーや、CarbonFin、Workflowyなど色んなアウトライナーアプリがあるが文章編集画面はこのアプリが一番クリーンだ。フォントも綺麗だし、基本的なアウトライナーの機能は全て揃っている。Mac版のアプリもかなり優秀。ファイル形式はOPMLやMarkdownにも対応。文字数、行数もカウントしてくれる。このアプリの全画面表示にいつも見とれてしまう。
Workflowyの多機能版
Workflowyのカスタマイズバージョン。何もないシンプルな裸のWorkflowyに機能的な作業服を着せたアプリ。自分でキーボードをアレンジしたり、同時に幾つかのアカウントを立ち上げたり出来る。どういう風に公式Workflowyと使い分けてるって?今はほとんど公式アプリは使っていない。最近のアップデートのお陰で立ち上げも早くなったし、CSSも簡単に読み込めるようになった。今のところ大きな不満はない優良アプリ。
マインドマップから相関図まで何でもOK
マインドマップから相関図まで何でも出来る。XMindに似ているが、こちらの方が軽く操作も軽快だ。1人で開発から管理までしているようで、修正点や要望を出せば答えてくれるかもしれない。最近アップデートされたデータファイル毎に暗号化して保存出来る機能は嬉しい。最近僕はもっぱらこれ一本。Macのアプリも軽く秀逸だ。
お勉強系
Amazon KindleのiPad版
読書出来ます。Amazonで好きな電子書籍を購入してこのアプリから閲覧出来る。少し前に比べて今は電子書籍に対応している本がかなりの数に登る。何百冊の本もたった一つのアプリに詰め込める。科学技術の恩恵をひしひしと感じる。だけど好きなページをぱっと開きたい時や、全体をさらっと外観したい時は紙の書籍の方が素早く読める。
英和・和英辞書
英語の辞書。物書堂のアプリは細かいトコロまで考え抜かれていて本当に使いやすい。動作も軽快、UIもわかりやすい。辞書としての機能をひたすら追求したアプリ。
日経新聞
日経新聞を読めるアプリ。文章の書き方、説明の仕方、情報提供の方向性等、大手新聞社から多くの事を学べる。UIが味気なさすぎるのは残念だけど、評価で悪く言われてるほど問題があるとは思えない。世界のどこにいても定期購読が出来るのは嬉しいかぎり。中国でもVPNがあれば購読可能。
地球儀がiPadに
帝国書院公式アプリ。中学生のころに帝国書院の地図を使いませんでした?基本的な国名や都市は網羅しているので国の位置をざくっと知りたい時に便利。国の大きさを比較する謎の機能も搭載されている。このレトロ感はGoogleEarthでは味わえない。
ブログとか定期購読をまとめて読める
RSSリーダー。Googleがサービスを終了してからFeedlyメインで使っている人も多いかもしれないけど、僕はこのアプリが軽くて好きだ。スワイプだけでささっと好きな記事を閲覧出来る。キャッシュ機能がないのは残念だけど、PocketかEvernoteに保管するという形で良しとしている。
筆談用アプリ
手書き会話アプリ。人類の幸せのためという科学技術の存在意義を体現しているアプリ。手話を使う友人と話す時に役立っている。そういえば、中国語がままならない時に、中国人と会話するのにも役立ったっけ。会議中にヒソヒソ会話するのにも使えるかもしれない。長い間ずっと無料で提供・更新し続けている開発会社に感謝。
時の試練に耐えてきたアプリはやっぱり優良なアプリが多い。面白いアプリがあったら随時更新していく。