中国にいる僕が中級者にオススメのバドミントンラケットをランク付けしてみる(ダブルス)

最近中国チームの衰退が気になるが、国民としてはいたって人気のあるスポーツだ。
中国で本格的に始めたバドミントンだが、ガットの強さや、ラケットの選択の傾向は日本とかなり違う。始めは鵜呑みにして試して、失敗してを繰り返して相当数のラケットを試して見た。僕が主に使ってきたラケットはヴィクターとヨネックス。
ランキングを紹介する前に、中国でのブランド事情を簡単に紹介してみよう。

中国でのラケットブランド事情

2015年民主主義国家でない中国のスーパースター林丹が、歴史的に摩擦のある日本のブランドヨネックスと契約したというのは中国内外でビッグニュースだった。ヨネックス自体の中国戦略も賢く、現在中国で誰に聞いてもバドミントンラケットの最高峰ブランド=ヨネックスという共通の認識だ。

中国ブランドであるLi-ning、Kasonはどうなのか?と聞かれると、使ってる人はもちろん多いが、バドミントンが大好きで長く楽しんでいる人で使っている人はあまり見ない。国家主義傾向にある人くらいか。その大きな理由が、元々中国人のLi-ningに対するブランドイメージが低いと言った理由にある。2008年の北京オリンピックを機に大躍進を果たし、2009年にナショナルチーム公認ブランドへ。因みにKasonはLi-ningの傘下にある。

そのおかげで価格も以前に比べて数倍に跳ね上がり、ブランドバリューも向上した。しかし、公認ブランドになる前は、低価格な総合運動用品ブランドという位置付けで、今のような高価格帯の商品は展開していなかった。そんな理由で、今の高すぎる価格設定とラケットの品質から、多くの人達に「性价比低」(コストパフォーマンスが低い)という評価を受けている。

Kasonのラケットは高価格帯はLi-ningの独擅場だが、中価格帯ではいわゆる鉄板と呼ばれる良ラケットがラインナップされている。ヴィクターはどんな位置付けかと言うと、ヨネックスと変わらない価格帯だが中国だとヨネックスより値引率が高く安く買える。しかも、中級者ちょい上くらいのラインナップがヨネックスに比べて豊富にラインナップされている。中国でヴィクターを悪く言う人に会った事はない。キチンと新しい技術を取り入た良いラケットを作っているメーカーというイメージだ。デザインも悪くないし、僕も好きなメーカーの一つだ。

バドミントンラケットランキング(ダブルス編)

敢えてこんな題名を付けたが、中級者になると自分が好きなスタイルが見えてくる頃だろう。好みは人によって様々だからランキングを付けるのはどうか?と思ったりもしたが、独断と偏見を持って自分が使って良かったラケットを紹介しよう。基本的には全てオールマイティー寄りのラケットだ。

No.1 ブレイブソード12 Victor

BRS-12

ブレイブソード12【爱羽客】

ダブルスで1番おすすめラケットがこのBRS−12だ。韓国のスーパースター李龍大(イ・ヨンデ)が使っていたラケットで有名。コスパの問題からか日本でVictorを使ってる人は少ない気がする。発売してから5年近く経っているが未だに多くに人が使っているダブルスの鉄板ラケットだ。

現在BRS-12,12N,12Lと展開しているがカラー違いでスペックは同じ。山なりに尖ったフレームが特徴的で、空気抵抗が抑えられるとの事。僕は4Uを使っているがバランスはほぼイーブンでほんの微かにヘッドヘビーかなと言った具合。シャフトはBRS-11,アークセイバー11と比べると柔らかい。3Uで30ポンド、4Uでも28ポンドまでとかなり高いテンションでガットを張れる。

おすすめの1番の理由はクセがほとんどなく、シャフトが硬すぎない事だ。BRSシリーズのマトリックス図では、ど真ん中がこのBRS-12。Yonexの現行モデルでBRSに似たラケットはほとんど無い。確かにチマタで言われているように、スマッシュのパワーは欠けるが、ネット前の扱いやすさ、ドライブ、カットを一つ高いレベルで行える。ガットの選択である程度パワーを向上する事も出来る。

敢えて言えば、唯一の欠点が塗装だ。脆く、剥がれやすい。BRS-11Rのようにリニューアル版を期待中。

No.2 Artery Tec Ti98 Victor

ti98

Artery Tec Ti98【爱羽客】

NanoSpeed-9000のリモデル版。NS9900は周りで使っているが、NS9000は現物を触った事がないので何ともコメントしようがないが、中国人レビューアーによると9000より洗練されいるとのこと。因みに9900のリモデル版のTi99はこのTi98よりシャフトが固く、中国では使っている人は少なくない。

バランスが285mm±3と記載があるが4UだとNR700FX程ではない程のわずかなヘッドライト。チタンコーティングをしてあるのが売りがだ、打球感は金属間とはかけ離れたマイルド感に溢れている。紹介しているラケットの中で1番シャフトが柔らかい。BRSと同様に、ガットが30ポンドまでと高テンションに対応している。

スマッシュを連打したいって崩したい人におすすめ出来ないが、非常にバランスが良く柔らかいシャフトは打っていて気持ちが良い。4Uは初心者、女性にもおすすめだ。位置付けとしては高級な部類に入るラケットなので、振り抜けは安いラケットとは比べ物にならないくらい良い。

個人的には男性であれば3Uがベスト。このシャフトの柔らかさに慣れれば、長時間打っていても疲れ知らずだ。

No.3 アークセイバー11 Yonex

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アークセイバー11【楽天】

メンズのダブルスで多くの選手が使っているArcsaber11。李龍大も引退後Yonexと契約してArcsaber11を使っている。3Uを使っているが、ほんのりヘッドヘビーでシャフトはやや硬め。紹介しているラケットの中で1番硬いが、凄く硬いわけではない。

一言で言えば、やや攻撃メインよりのバランスの良いラケットだ。スマッシュもそこそこスピードが出るし、コントロールも悪くない。ただし、シャフトが柔らかくないのでパワーを上手く使えない人にはあんまりおすすめ出来ない。

パワーがあって、スマッシュもバシッと打ちたい人におすすめ。中国では中級者以上のプレイヤーでの使用率は非常に高いラケットの一つ。

No.4 HyperNanoX7 Victor

SN7

HyperNanoX7【爱羽客】

中国ではバトミントンラケットの「AK47」なんて呼ばれていて、2008年の発売から現在に至るまで、生産数、バランスの良さ、価格から見て中国で最高評価を得ているロングセラーの一つだ。

オールマイティー型で、ほぼイーブンバランス、スイートスポットも広く、シャフトも固くない。Ti98より若干硬め。3Uは28ポンドまで張れるし、大きなクセもない。日本では販売していないようだが、買えるならSN-7を2015年にリニューアルしたHX-7SPがおすすめ。シャフト直径が7.0ミリから6.8ミリに変更されてよりしなやかで、振り抜きが良くなった。

僕も最初の一本はこのラケットからスタートしている。中国では週三−四で打っている人がザラだ。ラケット同士の衝突は日常茶飯事で、折れる事もしばしばある。そんな状況だと、中価格帯のこのクラスのラケットで十分という考え方をしている人も少なくない。Nano7は日本円にすると7000円弱で買えるので、惜しみなく使えるという良さがある。

No.5 ボルトリックFB Yonex

ボルトリックFB

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僕のコーチ一押しがこのボルトリックFBだ。コーチは40歳を過ぎていて若かりし頃の体力も無いが、攻めの心は忘れていない。このVT-FBは自重が軽いヘッドヘビーで、最近主流の軽量ラケットだ。

高弾性カーボンを使っているせいか、粘りが少なくカスっという響く感じの打球感で好みが別れるが振り抜きは非常に良い。重いスマッシュは打ちにくいが、キレの良いスマッシュ、ドライブが打てる。またこの軽さのおかげでトリックショットが打ちやすいのも一つの好ポイントだ。

こんな感じでラケットを紹介してみたが、日本とは少しラケット事情が異なるかもしれない。中国だとVictorのラケットは比較的安く入手出来るし、Yonexはフェイク品が多く安い店での購入は心配。正規店での購入は日本より若干安いくらいだ。今の所僕はどんな人と組んでもある程度楽しめるように、オールマイティー型のラケットを好んで使っている。
機会があったら中国のシャトル事情も紹介してみたい。

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